これほどまでに情報が溢れる社会でも、それぞれの人が「自分はどう生きたいのか」「自分にとって心の美しさとは何か」ということを考える機会は、案外少ないように思えます。
 
お金が欲しいとか、遊んで暮らしたいとか、そういった物質的な欲の話だけではありません。自分の魂が、どう生きたいと願っているのか。内側から幸せになってゆくための、手段の話です。
 
今回の「おみくじ日記」でご紹介していく言葉たちは、私の心に「どんな心で、どのように生きたいですか」と、問いかけてくるようなものばかりでした。
 
——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが、忘れずに持ち続けたい「美しい心」の在り方について、教えてくれるおみくじをお届けします。
 

目次

  • 「いかに生きるか」を考える
  • おみくじ日記① 幸福な気持ちを持ち帰る
  • おみくじ日記② お互いを敬い愛する
  • おみくじ日記③ 残る「軌跡」を大切に
  • おみくじ日記④ 何処でどう生きるか
  • おみくじ日記⑤ この世を善くする「ひとり」になる
  • 生き方を問い続ける

 

「いかに生きるか」を考える

 

おみくじ
 

何をするにもどこか慌ただしい気持ちで、深く考えることもできないまま、他人に決められた道をただ歩かされていた……。この世を生きる人の中には、いつの間にかそんな状態に陥ってしまっている、という方もいるかもしれません。
 
気にする必要もない他人からの言動や、溢れんばかりの不要な情報に触れてばかりいれば、自分の心が少しずつ削られてしまうこともあるものです。
そうやって生きていると、荒んでしまった心は、自分の周りにいる人に対してもトゲを出して傷つけてしまうようになります。
 
本当に耳を澄ませ、目を開いて見るべきなのは、自分の心(内面)やごく身近な世界のはず。でも、落ち着いてそれをすることもままならない時には、立ち止まって心を見つめ直す機会が必要なのではないでしょうか。
 
今回ご紹介するおみくじの言葉を読んでいただき、あなたの心にスッと入りこむものがあれば、ぜひ参考にしながら「あなたらしく、美しい心」を取り戻すことを考えてみてくださいね。
 

おみくじ日記① 幸福な気持ちを持ち帰る

 

さくら
 


 

引いて読んだ瞬間、素直に心に沁みていった、不思議で素敵な言葉でした。
このおみくじに出会えたのは、ちょうど桜の美しい季節だったのですが、これはもちろん桜の花に限ったことではありませんよね。
 
自分がなにか幸せな気持ちになったとき、それを後から、同じように人と分かち合うことはなかなか難しいものです。
しかし、その「幸せで美しい気持ち」を心の中にそのまま持ち帰り、その心で大切な人に接してみる――。そうすれば、その気持ちは心から心へと伝染していき、身近な人を笑顔にしてあげられるかもしれません。
 
「直接的な物」がなくても、「美しい心」さえあれば、人は自分だけでなく、周囲の人たちまで幸せな気持ちにすることができるもの。そんな、単純だけれど意外とできていない気がする、心の在り方を教えてくれるおみくじでした。
 

おみくじ日記② お互いを敬い愛する

 

向かい合うねずみモチーフ
 


 

誰でも生まれながらに、尊い人格を親から授かっていることでは平等ですが、お互いに敬愛の心が大切です。
ここに、謙遜の美しい徳があります。
 
このおみくじでは「親」という言葉がありますが、この親というのは単純に産み育ててくれた親だけでなく、魂の親である神様のことも指しているのではないでしょうか。
どんな人でも、それぞれに必要な体と心を神様から授かって、この世に生まれてきました。
 
そのうえで、私たちはお互いに「どちらが偉い、すごい」と比べるのではなく、お互いの良いところや魅力を尊敬し、違いを愛することができたらいいなと感じてなりません。
日本も、やっと「個性」に目を向ける世の中に変わりつつありますが、人の悪いところや失敗を叩きあうのではなく、足りない部分を助け合い補い合うことを大切にしたいものです。
 
ニュースやSNSには、日々人が人を貶めるような言葉も溢れていますが、自分はそれをせず、冷静に神様に恥じない心を守っていけるよう、折に触れて祈りたいなと思います。
 

おみくじ日記③ 残る「軌跡」を大切に

 

手水
 


 

人は時に、自分がこの世から去った後「何が遺るか」と考えることがあります。
多くの物は月日と共にいずれは滅びゆくものですし、お金も自分の「人生の軌跡」を遺した、とは言えない気がしますよね。
そう考えると、確かに遺してゆくことができるのは、形のないものばかりだということに思い至ります。
 
まさしくこのおみくじの通り、した事、言った事、思った事――それらが波紋を投げかけた影響そのものが、自分以外の人の心に遺り受け継がれていくわけです。
だからこそ、本当に恐れなくてはいけないのは、自分が遺したものがどこかに悪い影響を及ぼしていないかということ。そのためにも、言葉や行動は慎み深くあるべきだと、おみくじは教えてくれているのではないでしょうか。
 
もちろん、この世を去った後というだけでなく、単純に自分がその場からいなくなった後という意味でも、自分の言動の影響力を侮ってはいけないなと思います。
その善し悪しを確認するうえでも、心の中に神様の視点を置いて、「神様が見ていて恥ずかしくないだろうか?」と自らに問いながら過ごしたいものです。
 

おみくじ日記④ 何処でどう生きるか

 

水仙
 


 

私がこの言葉を読んで、まず感じたことは、「常に処と人を選び」という部分の重要性です。
人は誠心を大切に生きていくべきだとは思いますが、それは「どこでも誰にでも同じように」と言われているわけではありません。
つまり、私たちは「存在する場所や、一緒に過ごす人を、自らの意思で選んでよい」のです。
 
たとえすべての人に誠心を貫いて過ごしていても、出会う人の誰もが誠心を以って返してくれるわけではありません。
時には悪意ある人が、一方的に何かを搾取しようとしてきたり、傷つけてきたりすることだってあるかもしれないですからね。
 
大切なのは、本当に「誠心」を貫いて向き合うべき環境や人をしっかり吟味して、そのうえで自分の力を惜しみなく注げばよいということ。
それ以外の人には、神様に恥じない言動で接することは守りつつ、最低限の関わりに留めておけばいいのです。
 

おみくじ日記⑤ この世を善くする「ひとり」になる

 

巫女とおみくじ
 


 

最近、私が特に哀しさや淋しさを感じるタイミングと言えば、誰かが「自分さえ良ければいい、今さえ何とかなればいい」という考えで行動している様を目の当たりにしたときでしょうか。
この世界を、誰もが生きやすい世の中にしてゆくためには、自分以外の人のことや未来を生きる人のことまで、自分の立場に置き換えて考えていかなくてはなりません。
 
おみくじが伝えているように、「自分のことばかり」「今の都合ばかり」で物事を決めてしまうのは、神様の本意とかけ離れた場所にあることだと思います。
この世も、私たち一人ひとりの行い次第では、心地よい世界に変えてゆくことができるはず。
 
そのことを忘れずにいるためにも、心には神様の存在を常に置き、自らの心を磨きながら行動を選んでいきたいものです。
 

生き方を問い続ける

 

松
 

宗教が担う重要な役割は、人がどんな立場に立っても「身勝手」にならず、どんな苦難の中でも「挫折」することなくいられるようにすることです。
正しくあり続けるための道標として、心の中に灯しておく蝋燭の炎のようなものなのではないでしょうか。
 
自分の命や人生や授かった才能を大切にしながら、周りの愛しい人に対しても、同じ生き方で過ごすことが求められています。
そのためにも、困ったことや疑問に思うことがあれば、おみくじを引いてみて、その中にある答えを探してみませんか?
きっと、その時に必要な言葉が、心に響いてくるかもしれません。
 

平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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