就職――学生生活を卒業し、いよいよ自分一人の力で、社会の海に漕ぎ出す時。
転職――今の職場を離れて、新しく自分に相応しい居場所を求め、動き出す時。
勝負時――自分の役割を通じ、持てる力を発揮して、よい成果を勝ち取りたい時。

そのようなタイミングに神社を訪れると、誰しも少なからず気になるのが、「仕事運」の良し悪しなのではないでしょうか。
今回は、私たちが神様にお力添えを祈りたくなる、仕事運にまつわるお話。
仕事関係の運気を上昇させたいあなたと一緒に、神社を参拝する際に持っておきたい心構えについて、考えていきたいと思います。

——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが、仕事運について掘り下げていきたいと思います。

 

目次

  • 神様に「仕事運」を祈る時の心得
  • 「理想」が人生のすべてではない
  • 「就職」のお導き
  • 「転職」の支え
  • 「勝負時」の後押し
  • 日頃の感謝も大切に

 

神様に「仕事運」を祈る時の心得

 

 

どんなことにも共通して言えるかもしれませんが、仕事に関する「出会い」も「流れ」も「出来事」も、すべてが必ずしも自分の思い通りに都合よく運ぶわけではありません。

特に、世の中にはたくさんの「ご縁」があり、いわゆる「縁結び」というのも、恋愛だけに限ったことではないわけです。

人間は目標のために努力を積み重ねることはできますが、仕事における良縁――たとえば、よい上司・同僚・後輩との出会いや、ありがたい仕事の依頼など――を得られるかどうかは、神様のお導きにかかっています。

そこで、ぜひ覚えておいていただきたいのは、「人事を尽して天命を待つ」という言葉。
これは、自らの努力をしっかり積み重ねた上で、神様を信頼して流れに身を任せてみる、という生き方だと言えます。

 

「理想」が人生のすべてではない

 

 

誰もが自分の人生に理想を思い描き、その通りにならなければ、落ち込んだり挫折したりしがちかもしれません。

神様は時に私たち一人ひとりの目の前に、「必要な試練」や「乗り越えるべき壁」を用意したりもします。
時には「回り道としか思えない運命」を、受け入れて進まなければならないこともあるでしょう。
でも、それは神様が私たちの精神(魂)の成長を願い、愛ゆえに与えられる「ご縁」の答えなのだと私は感じています。

本当は「何もかも思い通りに運びますように」と祈りたくなるものかもしれませんが、必要なことをきちんとやってきたなら、あとは神様を信頼して「良きようにお運びください」と祈ってみませんか。

「就職」のお導き

 

 

社会人としての出発は、もちろんすべてが順調に進んで、何の問題もないことを願いたくなるものです。
そして、就職活動をする時には「行きたい会社に採用されること」を願い、できるだけ多くの企業に受かりますように、と御神前で手を合わせている方も少なくないでしょう。

しかし、希望の場所に最初から飛び込むことができるかと言えば、そうとも限りませんよね。
さらに言えば、仮に受けた企業にすべて合格したとして、選択肢が多ければ多いで、最終的にどこを選べば自分に合っているのか……といった難しさも浮上します。

それに、「こうじゃなきゃいけない」「ここじゃなきゃ駄目」といった思考が、時には自分の未来の選択肢や可能性を狭めてしまうことだってあるかもしれません。
人生は、思わぬところで思わぬ人と出会ったり、思わぬ方向に運ばれたりすることで、道が開けることもあります。
最初は「寄り道」としか思えなかった月日も、後で振り返ると「必要で通っていた道」だったのだと気づくこともあるでしょう。

だからこそ、肩の力を抜いて「これだけ準備(努力)したんだから、あとは神様におまかせして、もし駄目なら、今はこの道じゃなかったんだな」と柔軟に捉えれば良いのです。
たとえ就職活動で一番行きたかった会社に入れなくても、あなたの人生におけるゴールとなる居場所を決めつけてしまうのは、まだ早いですよ!

「神様、今の私を成長させてくれる、必要な職場へと導いてください」
そんな風に、お祈りしてみませんか?

「転職」の支え

 

 

一度は「ここで長く頑張ろう!」と入社した企業でも、実際に飛び込んでみてはじめて見えてくる景色があるものです。
タイミングによって人間関係のご縁も変化するものですし、その場所である程度成長したら、さらに次のステップを目指したいと思う瞬間が来るかもしれません。

そこで、今の職場を飛び出して新たなステージを目指したいと思った時が、あなたにとって「転職」のタイミングです。
しかし転職というのは、実際に動こうとするのには、なかなか勇気がいることだと言えるのではないでしょうか。

人は大抵、「安定」を手放すのを恐れる生き物です。
見知った場所なら自分がどのように行動すればよいかも分かりますし、ある程度の未来を見越して動くことができますが、まったく知らない場所を目指す瞬間は判断の足掛かりとなるものがありません。

そこで、相応しいタイミングで、相応しい場所へと転職を目指す時は、神様の存在とお導きを心の支えにしてみてください。

「神様、新しい居場所を見つけ出すための、勇気と知恵とご縁を授けてください」
そんな風に、お祈りしてみませんか?

 

「勝負時」の後押し

 

 

仕事に関する重要な節目では、就職や転職以外にも、今いる場所で自分の力を最大限発揮したい場面が訪れることもありますよね。
その時には、自分の積み重ねやコンディションと今の仕事の流れや運気が、ぴったりと良い状態で重なることが必要です。

もちろん、自分自身のコンディションは自分が一番理解して、丁寧にケアをしながら仕事を進めることが大切です。
勝負時に向けた準備も、まさしく「人事を尽す」ことが必要でしょう。

しかしそれだけでなく、その時の人間関係や社会の流れが、追い風となって上手く事を運んでくれることもあります。
そういった「運」というひと言で表現されるような、神様からの「後押し」をお祈りしてみれば、より落ち着いた気持ちで勝負に臨むことができるはず。

「神様、自分が今持てる力を発揮して、良い結果を出すことができますように」
そんな風に、お祈りしてみませんか?

 

日頃の感謝も大切に

 

 

人は誰しも、自分らしく働きながら、人生を輝かせたいという願いを心に抱いていることでしょう。
「仕事運」と表現されるような、仕事にまつわる良縁との結びつきや、事業の成功を神様に祈りたくなる瞬間があなたにもやってくるはず。

そんな時には、その内容や現在の気持ちを、できるだけ素直に神様にお伝えしてみてください。
仕事となると、希望だけでなく悩みや不安が、胸に居座ってしまうこともあるでしょう。
それを包み隠さず神様にお話しするだけでも、心の中が整頓されて、その先の道筋が見えてくることがあります。

さらに言えば「何かある時」だけでなく、日頃からの感謝を祈ることも、とても大切なことですね。
健康な身体で働けていることも、私たちがつい当たり前のように思いがちな「ありがたいこと」のひとつですから。

自分の努力を信頼して、神様のお導きを信頼すること――。
それが「仕事運」を上昇させ、未来を明るく前向きなものにしてゆく、大切な心構えなのではないでしょうか。
神社で仕事のことを祈る時には、今回のお話をそっと思い出していただければ、とてもうれしく思います。

 

平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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