長引くコロナ禍の世の中において、思うように人と会うことが難しくなっているこの頃……。
これまで以上に、人と人との「ご縁」のありがたみが身に染みるような気がします。

大切な人と顔を合わせられること。
大切な人と言葉を交わし合えること。
大切な人に想いを届けられること。

どれ一つ取って「当たり前」ではないと気付いたとき、そのすべてが自分の人生を作り上げる、かけがえのない一瞬になっていることに気が付けるのかもしれません。

 

そして、そのあらゆる「ご縁」を、私たちの目には見えない世界で結んでくださっているのが、神様たちです。
多くの神社には「良縁祈願」の御祈祷や「縁結び」の御守りなどもあり、神様に良いご縁を結んでいただきたいとお願いをする方も多いことでしょう。

今回は、そんな皆様にぜひ知っておいていただきたい「縁結び」や「良縁」の本当の意味と、神様への祈りの届け方についてお話したいと思います。

 

——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが「縁結び」の深いお話を、そっとお届けします。

 

目次

  • 「縁結び」は恋愛関係だけに限らない
  • 神様に良縁を結んでいただくには
  • ① 神様から授かった一つひとつのご縁を、大切に受け止めること
  • ② 神様にお願いするだけでなく、自分を磨く努力と行動をすること
  • 神様は「必要なご縁」「相応しいご縁」を結んでくださる

 
 

「縁結び」は恋愛関係だけに限らない

 
 

 
 
神社で巫女のご奉仕をしておりますと、よく「縁結び」の御守りを見ては「これはもう自分には関係ないから」とか「うちの子どもにはまだ早いしなぁ」と、冗談交じりにお話しされているご参拝の方をお見掛けすることがあります。
そうお話されているのは、恐らくすでにご結婚されている方だったり、まだ幼いお子様を持つ親御さんだったりするのかもしれませんね。

そんな時、私は機会があれば「縁結びと言っても、それは恋愛だけに限らず、お友達やお仕事関係など、さまざまな出会いの“良いご縁”を指しているんですよ」と、お話しするようにしています。
そう――。人と人とのご縁はもちろん、物事も含めたあらゆる「出会い」のすべてが、私たちにとって大切な、神様が結んでくださる「ご縁」なのです。

たとえば、すでに素敵なご家庭をお持ちの方であっても、職場での良い人間関係やお仕事のご縁をいただけるとあれば、それは願ってもないことでしょう。
年端のいかないお子様であっても、その健やかな成長に欠かせない素晴らしいお友達や、その子を導いてくれる恩師との出会いも、たしかな「良縁」にあたるわけです。

つまり「縁結び」というのは、神様に「良いご縁」を結んでいただきたい――という祈りになるわけですから、すべての人の人生にとって、等しく重要なことだと言えるのです。
 
 

神様に良縁を結んでいただくには

 
 

 
 
縁結びの「縁」とは、恋愛に限らない――となると、誰にとっても「縁結び」が大切な意味を持つことが解ってきます。
それでは、神様に「良縁」を結んでいただくために、私たちはどんなことを心掛けていれば良いと思いますか?

私が思うに、その条件は、この2つに集約されているのではないかと考えています。
① 神様から授かった一つひとつのご縁を、大切に受け止めること
② 神様にお願いするだけでなく、自分を磨く努力と行動をすること

それでは、この条件について、ひとつずつ説明していきましょう。
 
 

① 神様から授かった一つひとつのご縁を、大切に受け止めること

 
 

 
 
私たちは、人生の中で数え切れないほどの人と出会い、時には別れを繰り返しながら生きています。
もちろん、本当に素晴らしい出会いがあるのと同時に、中にはあまり喜ばしくないように感じられる出会いもあるかもしれません。

その後者は「悪い(良くない)出会い」としか思えず、そういうものとはなるべく無縁で過ごしたいものですよね。
でも、そんな一見すると望ましくないようなご縁であっても、実はその裏側に「そのご縁を通じて学ばなくてはならないことや、乗り越えなくてはならない課題」が隠されていたりする――となれば、どうでしょう?

どんな「ご縁」も神様から授かったものだと捉えて、一つひとつ大切に受け止める心構えが、大きな意味を持つようになるのです。
良い出会いは、しっかりとそのご縁を「育む」ことを大切にして、良くない出会いは、そのご縁から自身が何かを「学ぶ」ことを大切にしてみてください。

 
 

 
 

神様が与えてくださるすべてのご縁には、必ずそれぞれの人に必要な意味が隠れています。
たとえば「恋愛」のご縁でも、一度結ばれた二人のご縁がいつしか解かれ、別れの日を迎えることもあるかもしれません。
人との別れは、時に心の奥深くに深い傷跡を残すこともありますよね。
しかし、そのご縁が与えてくれた「経験」や「想い(心の揺らぎ)」は、何一つ無駄になどならないものです。

もちろん、私たちがそれらを「悪い思い出」として雑に扱い、一切を無下にすることはできてしまうかもしれませんが、本来はそのご縁からも得るものはたくさんあるはず。
逆に言えば、そのご縁から得たものを「無駄で不要なもの」にしてしまうのか、「かけがえない宝物」にできるのかは、私たちの心ひとつで決まるのです。

どんなご縁も、神様からの「授かりもの」として大切にできる人は、必ずその中からひときわ光り輝く「素晴らしいご縁」にも、気が付ける力を持っています。
「良縁」を見極める心を持ち、それを大切に育める生き方をすることが、「縁結び」を通じた幸せへの大きな近道になるはずですよ。
 
 

② 神様にお願いするだけでなく、自分を磨く努力と行動をすること

 
 

 
 

よく、神社は巷で「パワースポット」などと称されることが多いですが、神様がいらっしゃる場所であるわけですから、そこにある種の「パワー」が宿っているのは当然だと言えるかもしれません。
でも、そこで皆様に気を付けていただきたいのは、「そこに行くだけで良いことが起きる、パワーを授かれる」と思ってしまい、神様にお願いをするだけして自分は何も努力をしない――という「神様への投げっぱなし」をしないことです。

神様が素敵なご縁を結びたいと思っても、そのご縁を授かるための私たちの行動力が無ければ、いつまで経っても「縁結び」は叶いません。
それに、素敵なご縁を結ぶなら、それに相応しい人間であり続ける「自分磨き」も欠かせないものですよね。
 
 

 
 
つい、神社は「願いを叶えてくれる場所」であるように思ってしまうかもしれませんが、神様は何でもかんでも私たちの思い通りにすべてを運んでくださるわけではありません。
むしろ、私たちの「人としての成長」を願って必要な試練を与え、努力を応援してくださる存在であり、それが巡り巡って私たちの本当の幸福につながる道を、よくご存知なのだと思います。

神様は間違いなく、すべての人の幸せを願ってくださっています。
でも、それは単純に「なんの努力も学びも必要ない、至れり尽くせりの幸福な人生」を与えてくださることではありません。

私たちはそれをよく理解した上で、立ちはだかる壁を前にしたときも諦めずに努力をして、ご縁を育むための勇気や思いやりを忘れずにいたいものです。
素敵な人のところには、たくさんの素晴らしいご縁が自然と結ばれていくもの。神様を信じて、自分を磨いていくことも大切にしてくださいね。
 
 

神様は「必要なご縁」「相応しいご縁」を結んでくださる

 
 

 
 
数年前に巫女になった私自身も、本当の意味で神様という存在を意識しながら過ごすようになってはじめて、「ご縁」の意味を深く受け止められるようになった気がいたします。

これまでの自身の人生を振り返ったり、周りの人たちの生き様などを見つめたりしていると、たしかに一つひとつの「ご縁」の中には、さまざまな「御神意」があるように思えてなりません。
それに気が付くたびに、「あぁ……神様たちは、私たちのことをよく見てくださっているんだな」としみじみ感じるのです。

神様は必ず、その人の人生に必要なタイミングで、必要な出会いを繋いでくださる――。
逆に言えば、自分に結ばれる「ご縁」の姿は、自らに「必要なご縁」か「相応しいご縁」以外ないのだと思います。

そう考えると、私は神様に「良縁」についてお願いするとき、いつしかこんな風にお祈りをするようになっていました。
「私も自分をさらに磨いて、素敵な人になれるよう努力していきたいと思います。どうか、必要な良いご縁を結んでいただけますように、お願いいたします」

神様を信頼し、自分も「良縁」が似合う人になれるようにがんばり続けること……。その姿を、必ず神様は見ていらっしゃいます。
神社で「縁結び」を祈るとき、ぜひそんなことを思い出していただきながら、神様にお祈りしてみていただけたら嬉しいです。

このコロナ禍、ますます人とのご縁を大事に過ごしてみてくださいね。
きっと、その一つひとつが、あなたの人生を明るく彩ってくれることでしょう!
 
 

平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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