あなたは、神社でお詣りをするとき、神様にどんなお話をしていますか?
それぞれの人が、御神前で手を合わせては、胸にある想いを伝えていることと思います。

一般的に「神社参拝」と聞くと、「何か神様へのお願いごとがあるときに出かける」といった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
でも「神社参拝の目的」には、もっと幅広い祈りの種類があるんです。

誰もが気軽に神社へ足を運び、胸の中にある想いを、神様に向かって素直にお話しすることができるようになったなら……。
より多くの方にとって、「神社」という場所が深く日常に結びつき、人生の中で大きな意味を持つようになることでしょう。

そこで今回は、皆様が新たな視点で神様と向き合っていただけるように、「こんなお祈りの仕方もありますよ」ということを、お伝えしたいと思います。

——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが、3種類の「祈り」についてご紹介します。

 

 

神社参拝における3種の「祈り」とは?

 
 

 
 

昨今のパワースポットブームもあってか、近年は神社やお寺に足を運ぶ際に、「ご利益」という言葉を意識する方が増えてきたように思います。
すると、神社で祈ることは「お願いをする」という目的だけのように思えてきますが、おすすめしたい「祈り」の習慣は大きく分けて3種類あるんです。

 

 

① 御礼・感謝をお伝えすること

 
 

 
 
私たちの人生や暮らしの中には、当たり前に思えてしまうような「何気ない幸せ」があふれています。
辛いことや苦しいことが降りかかれば、自分のことを「不幸だ」と思い込んでしまうこともあるかもしれませんが、どこかに必ず目に見えない恩恵は存在していて、大切なのはそこにどれだけ気が付けるかどうかなのではないでしょうか。

 

健康に生きられること。
平和な暮らしができること。
あたたかい場所で眠れること。
美味しいご飯が食べられること。
必要なご縁を結んでいただいたこと。

周りにある「幸せ」の形は、もちろん人それぞれです。

 

神様へ感謝の心を忘れることなく、その御礼をしっかりとお伝えすること――。
この「祈り」は基本的なことだからこそ、私たちはついつい忘れてしまったり、すっ飛ばしてしまったりすることもありますよね。

でも、神社で「御礼・感謝」について祈るひとときを持つことで、あなたの心には「幸せ」を感じる力が養われていくことでしょう。
言わば、神様を通じて「幸せに気が付くきっかけ」を授かっているようなものなのです。
 
 

② 神様のお力添えをいただくお願いごと

 
 

 
 
あなたが胸に秘めている「願い」も、決して一つとは限らないと思います。
自分のことだけに限らず、大切にしている人や物事にまつわる願いも、たくさんあるのではないでしょうか。

世の中には、自分一人の力ではどうにもならないことがたくさんあるものです。
人・物・事とのご縁には、タイミングや運など、チャンスの巡り合わせというものがあります。
「願い」に関しては、自分自身が努力を惜しまないことはもちろん大切なのですが、あとは神様から「相応しいお導き」や「縁結び」をしていただくことになるものです。

相応しい人との出会い。
必要な物との巡り合わせ。
通過するべき出来事との遭遇。
進むべき道すじに対する気づき。

こういった事柄は、あなたが神様に「こういった願いがあります」と、真摯に祈ることで結ばれることもあるはず。
素直で温かい「願い」は、必ず神様が聞いていてくださり、必要な方向へと導いてくださることでしょう。

 
 

③ 自分の決意や想いを表明すること

 
 

 
 

最後のひとつは、案外知られていない「祈り」の在り方かもしれません。
何か目標を持ったり、人生の節目で気合いを入れ直したりしたいときには、あなたが心の支えにしている神社に出かけて、ぜひこの祈りを実践してみてください。

 

「私は〇〇を目指しています。そのために、こういうことをがんばっていきたいと思っています。どうか見守っていてください」
「○○の願いを叶えるために、今後このような出会いを求めています。一生懸命行動してみますので、応援してください」
「今は、こんなつらい状況が続いています。でも、なんとか乗り越えたいと思うので、どうか良い方向に導いてください」

 

このように、人は誰かに心に秘めた想いや決意を伝えることで、行動するために勇気を得られることがたくさんありますよね。
まして、あなたの心の強いところも弱いところも、すべてをお見通しの神様ですから、格好つけたり取り繕ったりする必要もないのです。

神様を通じて等身大の自分を見つめ、足りないところを補うために行動していく――。
その誓いの「祈り」は、きっとあなたの背中を押してくれるきっかけになることでしょう。

 

もちろん、必要以上に背伸びをして、できないようなことを「宣誓」することはありません。そのせいで苦しくなり、結局、諦めてしまってはいけませんからね。
あくまでも自らの心を奮い立たせて、神様から勇気をいただくための「誓い」をしてみてください。

 
 

神社参拝の「目的」を広げてみませんか?

 
 

 
 

多くの方が神社に足を運ぶ機会というのは、やはり「初詣」のタイミングなのではないでしょうか?
「去年はお世話になりました、今年もどうぞよろしくお願いいたします」と恒例のご挨拶をしたり、神様に「○○になりますように、××ができますように」とお願いごとをしたり。

私もかつては、神社と言えば「初詣」というイメージで生きてきた人のひとりでした。
それ以外は、家の近くの氏神様や会社の近くの神社へ立ち寄ることこそありましたが、それも稀だったように思います。

でも、神社が身近な存在になってからというもの、人生のどんなタイミングであっても「その時の想いや願い」を、もっと気軽に神様にお話ししてもいいんだ……と気が付いたのです。
そこから、神社参拝の目的は格段に広がり始め、日常の中にも溶け込んでゆくようになりました。

「祈り」は、ただ単にすべてを神様に委ね、頼るだけの行動ではありません。
自分自身の人生を生きる中で、挫けそうなとき、勇気が必要なとき、気づきのきっかけを感じたいとき……。
3種類の祈りを知った上で、必要なときに素直な想いを神様に届けてみてください。

あなたにとっても、神社や神様がさらに身近になることを、心から願っています。

 

平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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