秋の気配を肌で感じながらも、昼間はまだまだ暑さの残る日々です。
しかし、そんな時期だからこそ、神社で出会える魅力的な「涼」の姿があるのをご存じでしょうか?

猛烈な暑さの頃はなかなか足を運べなかったけれど、夏ならではの爽やかさと、神社だからこそ感じられる「癒し」の参拝をしてみたい!
そんな方のために、今回は実際に足を運んでみていただきたい、あなたの感性を磨いてくれるであろう素晴らしい神社をご紹介したいと思います。

——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが、大都会・東京の「オアシス」とも言える、3社の神社の魅力をお届けしましょう!

目で感じる涼――《大宮八幡宮》

神社で感じられる「涼」と言えば、まずは広大な杜(もり)なのではないでしょうか?
緑のコントラストが最も美しくなる夏だからこそ、視覚から感じられる涼しさが魅力の神社が、東京都杉並区にある「大宮八幡宮」です。

この神社は、東京都の重心に当たる位置に鎮座していることから、通称「東京のへそ」とも呼ばれているのです。敷地面積は、なんとあの東京ドームよりも広く、その多くが立派な木々に包まれています。
鳥居をくぐると始まる緑のトンネルには、神様の御神威を存分に感じさせてくれる生命力があり、御神前に着くまでの間にもたくさんエネルギーチャージができるはず!

境内には「夫婦銀杏」と呼ばれる一対の御神木や、異なる二種類の木が一つの幹で結ばれている珍しい「共生(ともいき)の木」など、さまざまな植物の生き生きとした姿を楽しむことができます。参道の途中には涼しげな竹林もあり、織りなす緑のハーモニーが私たちを迎えてくれます。

御祭神は「応神天皇(おうじんてんのう)」、その父「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、そして母の「神功皇后(じんぐうこうごう)」。親子三柱の御神徳で、家族のご縁が深まる神社と言えるでしょう。
夫婦の縁結びに、子授かり・安産・子育て……。まさに、夫婦や親子など「家族の絆」を育んでくださいます。
もちろん、八幡大神が主祭神ですから、厄除け開運のご利益が気になる方にも大変オススメ。

ぜひ、夏ならではの目で楽しむ神社の「涼」を、見つけに行ってみてはいかがでしょうか?

 

【神社情報】
神社名/大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)
鎮座地/〒168-8570 東京都杉並区大宮2-3-1
電話/03-3311-0105
最寄駅/京王 井の頭線「西永福駅」より徒歩7分
京王 井の頭線「永福町駅」より徒歩10分

音で感じる涼――《乃木神社》

風の音、木々のざわめき。自然豊かな神社に足を運べば聞くことができる、耳から楽しむ「涼」はさまざまです。
しかし、今回は日本ならではの音の芸術を楽しめる「素敵なもの」がある、東京都港区にある「乃木神社」のご紹介です。
境内は親しみやすいあたたかさと、厳かな雰囲気が共存する、都会にある癒しのスポット。

乃木坂駅からすぐの場所にあるこの神社は、「忠義の人」として名高い乃木希典(のぎまれすけ)将軍と、その妻であった静子(しずこ)夫人が御祭神としてお祀りされています。
仲睦まじく、生涯にわたり自分自身・父母・国に対して誠を尽くしたことから、忠誠・文武両道、さらに夫婦和合の御神徳もある神様。
そのため、素敵な神前結婚式が挙げられる神社としても、大変有名です。

そして、結婚式でも使われる赤じゅうたんの回廊には、今回ご紹介したい「とっておきの涼」が……。その正体こそ、「水琴窟(すいきんくつ)」と呼ばれる音の癒しなのです。

これは、地中に埋められた「甕(かめ)」の中に水滴音を共鳴させて、その涼やかな音色を楽しむというもの。江戸時代から伝わる、なんとも風流な音遊びです!
手水鉢から水をすくって、滑り台のように地中へ続く筒の中へと流してみてください。そして、手前にある筒に耳を当てて聞いてみると……。
心が洗われるような、透き通る「音の涼」が味わえるはず。あなたも心静かに、水の生み出す音に耳を澄ませてみませんか?

【神社情報】
神社名/乃木神社(のぎじんじゃ)
鎮座地/〒107-0052 東京都港区赤坂8-11-27
電話/03-3478-3001
最寄駅/東京メトロ 千代田線「乃木坂駅」より徒歩1分

肌で感じる涼――《九頭龍神社》

最後にご紹介するのは、東京都の本州内に現存する唯一の村である、西多摩郡の檜原村(ひのはらむら)にある「九頭龍神社」です。
この場所は電車とバスを長時間乗り継ぎ、はるばる山の上へ登っていくと出会える、都会からは小旅行気分が味わえる自然たっぷりのオアシス!

豊かな水と深い山々に囲まれた村にあるこちらの神社は、神社の名前からも分かるように「九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)」という龍神様、そして「天手力男命(あめのたぢからおのみこと)」という力持ちの神様がお祀りされています。縁結びや諸願成就の御神徳があり、知る人ぞ知る人気の神社なのです。

 

そして、神社にお詣りして神様にご挨拶を済ませたら、ぜひ足を運んでいただきたいのが「滝」!
檜原村には随所に滝の名所があるのですが、中でもこの神社から150mほどの距離にある「九頭龍の滝」と、神社からは多少離れた場所にある「龍神の滝」が大変な癒しスポット。

九頭龍の滝

生き生きとした龍のような激しい水が、青々とした景色の中を流れてゆく様は圧巻!
まさに、時を忘れて眺めてしまうような、美しくも雄々しい自然の風景がありました。
車で神社にご参拝の方が「九頭龍の滝」に行かれる際には、先に社務所兼古民家の宿である「山城」を訪れお願いすると、滝の近くにある駐車場をご案内していただけます。

もう一つの龍神の滝は、比較的浅めの滝つぼがあり、飛沫がかかるほど近くまで行くことが可能な魅力的な場所。冷たい水にも間近で触れることができる、まさに体感できる究極の「涼」が堪能できるはず!

龍神の滝

 

こちらは、九頭龍神社からは距離がありますので、車かバスを使ってお出かけください。
神社はもちろん、この滝がさらに自然の中に宿る神様のお力を、私たちに知らしめてくださることでしょう!
私たち人間が、このような素敵な自然を身勝手に汚したり壊したりすることがないように、これからも日本には守り続けていかなくてはならない場所がたくさんあるのだと、感じずにはいられません。
そして、慌ただしい日々を送っている方にこそ、ぜひ身も心も浄められるこの場所でのひとときを、お過ごしいただけたらと思います。

【神社情報】
神社名/九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)
鎮座地/〒190-0221 東京都西多摩郡檜原村数馬7076
電話/042-598-6135
最寄駅/JR「武蔵五日市駅」より西東京バスで約1時間
バス停「数馬」から徒歩5分

神社で感じる「涼」がもたらす癒し

私たち日本人の多くは、便利な世の中で暮らし、物にあふれた何不自由ない生活をしています。しかし、人間は自然を近くに感じずには、心健やかに生きてゆくことができない生き物。

誰の心にも、癒しは必要です。
神社という存在や、ありのままの自然の姿が、私たちにそれを教えてくれているのです。
「涼」に限らず、四季折々の自然に出会える場所や、神様の存在を感じるきっかけとなる場所。それが、神社のひとつの姿だと言えるでしょう。

例年「酷暑」が続いていますが、残暑の今だからこそゆっくり楽しめる神社の「涼」、あなたもぜひ、全身で体感してみてくださいね!

 

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平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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