神社にて装束や袴姿、ときに作務衣などでも立ち働く姿を見かける、神主(かんぬし)や巫女(みこ)たち……。

いつも境内のさまざまなところに現れて、あれこれ動き回っているようだけど、一体どんなことをしているのだろう?
そんな疑問を抱いている方も、きっといらっしゃるのではないでしょうか。

——神社を愛するあまり巫女になり、神道の魅力を皆様にもお伝えしている巫女ライターが、神主や巫女たちのお役目や日常についてお教えします!

 

神様にお仕えする「神主」や「巫女」とは?

皆さんが神社に足を運ぶと、神様の空間であるその場所を管理・維持している、神主や巫女を見かけるはず。
社務所(しゃむしょ)で御祈祷や御朱印の受付などをすることもあれば、装束をまとって社殿で祭事を行うことも。そうかと思えば、外で境内のあちこちを汗と泥にまみれながら、一生懸命手入れしている姿も見かけます。

しかし神社職員である神職たちが、いつも具体的にどんなことをしているのかは、あまり知られていないかもしれません。

神社でのお仕事は、総じて「社務(しゃむ)」と呼ばれています。
そして神社で神職の担っているお役目についても、「仕事」や「勤務」といった一般的な言葉ではなく、「ご奉仕」という表現を使うことが多い特殊な環境。

つまり、神職たちのお役目を捉えるヒントが、そこに込められているとも言えるでしょう。
神社で働くということは、すなわち「神様にお仕えする」「神様にご奉仕をする」ということ。
それを考えたとき、神社は「神様」と「人間」を繋いでくれる場所であり、神職は両者の架け橋となる重要な役割があるのだと、私もひとりの巫女として背筋の伸びる想いがするのです。

「神主」は専門の資格が必要で、「巫女」は資格が不要

日々の祭事(さいじ)という神様をお祀りする行事や、神社にお願い事があっていらした方のご祈祷などを主に執り行っているのは、専門の勉強をした有資格者の「神主」です。
神主は、人々の感謝や願いを御神前で申し上げる「祝詞(のりと)」という言葉を奏上したり、神様に失礼のない多くの細かな作法を身につけたりして、そのお役目を執り行っています。

また、「巫女」は資格こそ必要ないのですが、神社によって年齢の制限があるなどするため、比較的年齢の若い女性がご奉仕を行っていることが多いです。そして「資格」は持たないものの、神様のためにお役目を担うということには変わりなく、その心構えや振る舞いはとても大切だと言えるでしょう。

ちなみに「宮司(ぐうじ)」という呼び名もよく耳にするかと思いますが、その神社で一番上の立場の人を示す言葉です。それぞれの職階(=一般的な会社で言うところの役職)には、必要な階位という位を取得しなければならないなど、さまざまな決まりごとがあるのです。

 

神社では、実際にどんなご奉仕をしているの?

よく、境内で見かける神主や巫女は、竹ぼうきを手に参道の掃き掃除をしたりしているイメージがありませんか?

それもそのはず、その神域と神様のお力を守るためにも、「その場所を大切に受け継いでゆく」役割があり、そのひとつが「お掃除」だからです。

神道では「清浄=清らかで穢れがないこと」を大切にしており、神様も清らかな場所がお好きです。ですから神職は、境内の整備や掃除などをマメに行わなくてはなりません。

神社はそのほとんどが屋外にあり自然と一体になっているので、放っておけばすぐに荒れたり汚れたりしてしまう場所が多いです。雨の日も雪の日も、神様や皆様にとって心地よい空間にするために心を尽くしています。
加えて、古くから伝わる神社の建物は、維持してゆくのも大変なもの。それぞれの神社が、改修なども行いながら、誰もが安全に参拝できる場所にしているのです。

 

さらに、私たちが暮らす平和な世の中への感謝を込めて神様に日々お供えをし、神社ごとに年に何度か大きなお祭りなども執り行います。季節ごとに、さまざまな行事がありますから、その準備も欠かせない「社務」のひとつです。

もちろん、皆様が神社にいらしてくださった際に、御札や御守り・御朱印などをお分かちするということもしています。神社では手作業のこまごまとしたお仕事が多いので、神社にいる職員は、常に何かしら作業を行っていることが多いもの。

その神社やお祀りされている神様に、よりたくさんの方が親しみを感じ参拝にいらしていただけるよう、皆様が楽しめるような工夫を行っているわけですね。

 

神職が担う3つの役割とは

「神様の依り代」であり、「人々の心の拠り所」である神社。この場所を、人々の信仰が集まる場所にするために。
私たちのような、神社でご奉仕を行う人たちの役割は、大きく分けて3つあると言えるでしょう。

① 人々が神様を感じることのできる場所となる「神社」を守り、継承していくこと
② 人々の感謝や願いを「祝詞」として奏上するなど、日々神様に祈りを捧げること
③ 人々に神社の役割や意味を伝えていくと共に、「神様」を身近に感じてもらうこと

 

そのために、やらなければならない「社務」は山のようにあるのです。それでも、多くの神職は神様にお仕えすることを誇りに想いながら、ご奉仕を行っているに違いありません。

神社を好きになっていただくために

かく言う私も、巫女として神様のお膝元でがんばれるひとときは、大変な幸せを感じています。
その上、神社にお越しくださった皆様の笑顔や「参拝に来れてよかったです」というお言葉をいただけると、これからも神様と皆様の架け橋として恥ずかしくない巫女であれたらと、決意を新たにする日々です。

ひとりでも多くの方に、神社や神様を好きになっていただけるよう、いつでも笑顔で皆様をお迎えできればと思っています。
どうぞ、あなたも神社に足を運んでみたら、神職や巫女にもお気軽に話しかけてみてくださいね。あなたにとっての神社が、さらに素敵な場所になりますように。

 

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平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。
神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。
すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。
巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命とする。

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