2020年1月、サービス開始から5周年を迎えた女性を中心に大人気のブラウザゲーム『刀剣乱舞』こと通称『とうらぶ』。擬人化された日本の名刀を育成するゲームで、ゲーム内には様々な刀剣が登場します。近年ではこのゲームに登場する『推し刀』にちなんだ聖地や博物館に足を運ぶファンも増えてきました。そこから神社・お寺に興味をもったり、御朱印集めにハマる人も…。

今回は、そんなとうらぶファン・刀剣女子にもぜひ訪れてほしい、刀剣とゆかりのある神社・お寺をご紹介します!

 


BRUTUS(ブルータス)
2020年2/1号No.908[刀剣乱舞]

太郎太刀・次郎太刀と熱田神宮

「熱田さん」の愛称で親しまれる熱田神宮は、熱田大神(あつたのおおかみ)が祀られている本宮と28の社からなる格式高い神社です。三種の神器の一つ・天叢雲剣(草薙神剣とも呼ばれる)が祀られていることでも有名なパワースポットです。この熱田神宮の宝物館には、たくさんの刀剣と共に「太郎太刀」「次郎太刀」が所蔵されています。

太郎太刀は刃長が221.5m、次郎太刀は刃長166.6mの大太刀で、一説によると、戦国武将・真柄直隆(まがら なおたか)とその弟の直澄が所持していたと伝わっています。

◆熱田神宮 所在地
〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1

◆電話番号 052-671-4151
◆公式サイト https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/

白山吉光と白山比咩神社

白山比咩神社は全国約3000社ある白山神社の総本宮です。ここには「白山吉光」が所蔵されています。鎌倉時代の刀工・粟田口則国(藤四郎吉光という説もあり)により作られた刀剣で、国宝に指定されています。

石川県、福井県、岐阜県の3県にまたがる霊峰・白山の山麓に鎮座し、古来より霊山信仰の聖地として信仰されてきました。北陸最大のパワースポットとしても有名です。
ご祭神は、白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)=菊理媛神(くくりひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)。白山比咩大神こと菊理媛神は『日本書紀』にて伊弉諾神と伊弉冉神がケンカをしていた際に仲直りさせたという話があり、そのことから縁結びの神・夫婦円満の神・和合の神として信仰されています。

◆白山比咩神社 所在地
〒920-2114 石川県白山市三宮町105-1

◆電話番号 076-272-0680
◆公式サイト http://www.shirayama.or.jp/

石切丸と石切剣箭神社

石切剣箭神社は病との悪縁を切るでんぼ(腫れ物)の神様として古くから信仰されてきた神社です。この神社には御神刀「石切丸」が所蔵されています。
石切丸は平安時代の刀工である有成により作られた太刀で、神宝として石切剣箭神社に所蔵されています。ですが、火事によって資料が焼失してしまったため、どういった経緯で神社に奉納されることになったのかは謎に包まれているのだとか。

「石切劔箭」という名前には、どんなに固い岩でも切り裂き、刺し貫くとこができるほど偉大な力を持つという意味が込められていて、病気平癒の祈願に多くの参拝者が訪れています。

◆石切劔箭神社 所在地
〒579-8013 大阪府東大阪市東石切町1丁目1丁目1

◆電話番号 072-982-3621
◆公式サイト https://www.ishikiri.or.jp/ 

髭切と北野天満宮

学問の神・菅原道真を祀る全国約1万2000社ある天神社の総本山である北野天満宮には、「髭切」が収蔵されています。
髭切は平安時代に作られた刀で、茨木童子という鬼を斬ったという伝説から「鬼切丸」とも呼ばれています。現在は国の重要文化財に指定されています。

2018年には、「宝刀展Ⅵ 伝説と太刀髭切」という刀剣乱舞とのコラボレーション企画を開催したこともあり、この特別展では、アニメ「刀剣乱舞-花丸-」の場面カットの展示・髭切のパネル・髭切他40振りの刀剣が展示されました。

◆北野天満宮 所在地
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町

◆電話番号 075-461-0005
◆公式サイト http://kitanotenmangu.or.jp/ 

膝丸と大覚寺

大覚寺は、平安の初めに嵯峨天皇の離宮として建立された皇室ゆかりのお寺で、弘法大師空海が開いた真言宗大覚寺派の本山です。こちらには、「膝丸」が収蔵されています。この膝丸は平安時代に源満仲が作らせた髭切と揃いの太刀です。源義経の愛刀としても有名で、義経からは「薄緑」と名付けられました。

また大覚寺は、映画の撮影スタジオから近いため、時代劇のロケによく使用されていることでも有名です。

◆大覚寺 所在地
〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4

◆電話番号 075-871-0071
◆公式サイト https://www.daikakuji.or.jp/ 

小狐丸と伏見稲荷大社

千本鳥居が有名で外国人観光客にも人気が高い、稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社。その境内にある御劔社(みつるぎしゃ)は、平安時代の刀工・三条宗近が、勅命により名刀「小狐丸」を鍛えたと語られている場所です。

謡曲の「小鍛冶」によると、天皇からの勅命で刀を作ることになるも、満足のいく刀を打てず困っていた三条宗近のもとに稲荷明神が現れて、宗近と協力して小狐丸作ったという伝説が残されています。
(※小狐丸制作の場所については諸説あり、花山稲荷神社で制作されたという説もあります。)

千本鳥居は、江戸時代以降に、願いごとが「通る(叶う)ように」という祈り、または願いごとが「通った(叶った)」というお礼をこめて、鳥居を奉納する習慣が広まったことにより建てられたものなのだそうです。

ちなみに現在、小狐丸は石切丸と共に石切剣箭神社に所蔵されています。

◆伏見稲荷大社 所在地
〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68

◆電話番号 075-641-7331
◆公式サイト http://inari.jp/ 

二人の刀工、三条宗近・粟田口吉光を祀る粟田神社

京都市東山区にある粟田神社は、「一期一振」や「藤四郎」の短刀シリーズで有名な刀工一派・粟田口派の祖である粟田口吉光にゆかりのある神社です。

粟田口には京都と地方を繋ぐ街道があり、東山道・東海道の出発点であったため、粟田神社は『旅の安全を守護する神』として人々の信仰を集めていました。
厄除け・病除けのご利益もあるといわれており、ご祭神は建速素戔嗚尊(たけはやすさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)です。

また、天下五剣と呼ばれる名刀・国宝「三日月宗近」を手掛けた三条宗近もこの粟田口に住んでいたといわれています。

境内の末社である鍛冶神社には、製鉄と鍛冶の神・天目一箇神(あめのまひとつのかみ)と共に、粟田口吉光と三条宗近が祀られています。刀剣の神をお祀りしていることから、刃物と鍛冶、勝運、悪縁切りのご利益があるといわれています。

また粟田神社の向かいには、三条宗近が「子狐丸」を打つ際に相槌(あいづち)をつとめたとされる稲荷明神が祀られている合槌稲荷神社という小さな神社があります。

粟田神社では現在、「京都十六社 朱印めぐり」という企画も開催されています。

◆粟田神社 所在地
〒605-0051 京都府京都市東山区粟田口鍛冶町1

◆電話番号 075-551-3154
◆公式サイト http://awatajinja.jp/ 

◆京都十六社 朱印めぐり http://www.kyoto-16sha.jp/

骨喰藤四郎と豊国神社

豊国神社は豊臣秀吉を祀る神社で、「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」にゆかりのある神社です。

骨喰藤四郎は粟田口吉光作の刀で、秀吉が所有していました。大阪の陣の後、大阪城で発見され、徳川家のもとへと渡りました。現在では重要文化財に指定され、普段は京都国立博物館に寄贈されています。

農民出身でありながら天下統一を果たした秀吉を祀っていることから『出世の神様・勝運の神様』とされ信仰されてきました。そのため、経営者やビジネスマンの参拝者が多いそうです。

◆豊国神社 所在地
〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町530

◆電話番号 075-561-3802
◆公式Twitter https://twitter.com/toyokunishrine 

鶴丸国永と藤森神社

藤森神社は、平安時代の刀匠・五条国永作の刀剣「鶴丸国永」が一時期、奉納されていたと伝わる神社です。現在は宝物殿に鶴丸国永の写しが奉納されています。

5月5日のこどもの日・端午の節句(菖蒲の節句)発祥の地で、古来より勝運のご利益があるとして武士達から厚く信仰されてきました。勝運の神ということで、刀剣乱舞のファンの中では、舞台やミュージカルのチケットを勝ち取りたい!という気持ちから、チケット当選祈願に参拝しにくる方もいるのだそう。

また、駈馬神事(かけうましんじ)と呼ばれる馬にまつわる神事が行われるため、馬の神様として馬主や騎手、競馬好きの方からも人気の高い神社です。

◆藤森神社 所在地
〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609

◆電話番号 075-641-1045
◆公式サイト http://www.fujinomorijinjya.or.jp/ 

宗三左文字・薬研藤四郎と建勲神社

建勲神社(たけいさおじんじゃ)は、織田信長を祀る神社で、明治2年(1869)、明治天皇により創建されました。正式名称は「たけいさおじんじゃ」ですが、「けんくんじんじゃ」「けんくんさん」とも呼ばれています。

「宗三左文字(そうざさもんじ)」「薬研藤四郎(やげんとうしろう)」など織田信長が所有していた刀剣にゆかりがある神社です。宗三左文字は元々今川義元の愛刀でしたが、織田信長が今川義元を討ち取った際、戦利品として持ち帰った刀です。現在は国の重要文化財に指定され、建勲神社に所蔵されています。薬研藤四郎の方は、粟田口吉光作の短刀です。本能寺の変にて焼失してしまったため、本物は現存していませんが、再現刀が奉納されています。

建勲神社は、大願成就・開運・難局突破・産業指導の神・災難除けのご利益があり、『国家安泰・万民安堵の大生の神』として信仰されています。

◆建勲神社 所在地
〒603-8227 京都府京都市北区紫野北舟岡町49

◆電話番号 075-451-0170
◆公式サイト http://kenkun-jinja.org/

京都刀剣御朱印めぐり

粟田神社・豊国神社・藤森神社・建勲神社では、不定期に「京都刀剣御朱印めぐり」というイベントが開催されています。2015年から始まったこの企画では、それぞれの神社にゆかりのある刀剣の名前が書かれた特別御朱印を授与していただけます。

こちらは2019年の7月に開催された第9弾で授与された特別御朱印です。

引用/建勲神社公式Twitter

この京都刀剣御朱印めぐりの第10弾が、2020年2月22日(土)から開催されることが決定しました!まだ詳細は発表されていませんが、刀剣乱舞ファンはもちろん、ご興味のある人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

詳しくはこちらから!(別窓で開きます)


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『願いが叶う日本の神社ベストランキング2020年版』

参拝する際に気を付けたいこと

近年の御朱印ブームや聖地巡礼により、マナーの悪い参拝者が増え、寺社関係者は頭を悩ませているそうです。

境内で大きな声で騒いだり、御朱印を集めることだけがメインになってしまい「お客様感覚」で神主さん・お坊さんに無茶な注文をするような人、中には授与品や御朱印をネットオークションで転売する人までいるのだとか…。このことがきっかけで御朱印の配布を取りやめてしまった寺社もあります。

神社・お寺にお参りに行く際に、一番大事なのは気持ちです。神様や仏様への「敬意」を忘れず、マナーを守って気持ちよく参拝しましょう!

全国の神社・お寺のご利益、効能、おすすめ情報などを見つけてお届けします!

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